イントロダクション INTRODUCTION

ナチスドイツ、アウシュビッツ─悲劇の陰にあったもうひとつのドラマ

ナチスドイツによるユダヤ人迫害から70 年。
国際社会からの非難をかわすためナチスより計画された“偽りの楽園”、テレージエンシュタット。

音楽、映画、演劇あらゆる文化の香りに満ちたパラダイス。そこは強制収容所だったのか楽園だったのだろうか。

その渦中にいたドイツ系ユダヤ人、クルト・ゲロン。俳優・映画監督として活躍したひとりの男の、歴史に翻弄される人生を軸に、悲劇に埋もれた闇に一筋の光を当てる。

ディートリッヒと競演し、ヒトラーに利用されたひとりの男。その数奇な運命を追う

伝説的女優マレーネ・ディートリッヒの「嘆きの天使」に出演したことで知られる俳優クルト・ゲロン。

映画監督としても活躍し、様々な演劇にも出演、ディートリッヒの他に、ブレヒト、スタンバーグ、フリッツ・ラングなど数多くの文化人と親交を結んだ。華やかな舞台でつかんだ栄光、ただひとつ、ユダヤ人であることをのぞいては・・・。

監督・脚本は、アカデミー賞ドキュメンタリー部門に3 回ノミネートされ、「You Don’t Have to Die」でアカデミー賞受賞(短編ドキュメンタリー部門)のマルコム・クラーク。

ナチスのユダヤ人迫害の渦中で、苦悩しながらも最後まで演劇を愛した彼の人生にせまるドキュメンタリー大作である。

映画はベルリン、パリ、アムステルダム、プラハなどで撮影され、2003 年にエミー賞などを受賞し、アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされ高い評価を得た。

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